インプラントをしたいけど、骨の幅が狭くて入れられない場合に、
骨の幅を広げながらインプラントを入れる方法があります。

大口式インプラントといいます。

この大口式インプラントは、オーギュメーターというものを細いものから順番に使用して少しずつ骨の幅を広げながら、
インプラントを埋めるスペースを作ってインプラントを埋める方法です。
図で説明すると、以下のような感じになります。

1,まず細いドリルで骨に小さい穴を開けます。
2,次に35番Kファイルをインプラントを埋入する方向に挿入していきます。
3,それからオーギュメーターというものを細いものから順番に使用していき、周囲の骨を圧縮しながらインプラントを埋めるスペースを作っていきます。

この方法でインプラントを埋める場合、柔らかい骨でも周囲の骨を圧縮しながらインプラントを埋めるスペースを作るので、初期固定(インプラントを埋めたときの安定性)が良くなるメリットがあります。

また、骨が細くてインプラントをあきらめなければいけなかった症例でも、この方法で骨を広げることでインプラントを埋めることが可能になる場合があります。

骨造成をしてインプラントを埋める場合と比較して、この骨を広げる方法はインプラントの周囲をきちんと硬い骨で覆うことができるので、予後も良いと思います。

投稿者:加藤歯科医院院長 加藤気白

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