親知らず 抜く?抜かない?
自分の口の中の管理を、過信していた愚かな私の経験談です。
「この親知らずは抜いたほうがいいのかな?」と悩んでる方の参考になればと…(*^_^*)
私の親知らずは、20代には上下4本生えていました。上は普通に生えたのですが、下は左右とも横に倒れた状態でした。
日頃から歯磨きに念入りにしていたので、その時は虫歯にはしない自信がありました。
そして抜かないという選択をしました。
たまに食べ物が詰まっているくらいでとくに困ることはありませんでした。
自分では磨けていると思っていたのですが、限界があったようです…検診で上の左右親知らずに虫歯がみつかりました。
「あんなに丁寧に磨いていたのに…。生えたばかりの頃に診てもらっておけばよかったかも」と後悔。
自分ではまっすぐ生えていると思っていた親知らず、若干頬側に頭をふって生えていたのでブラシが入り込めず当たっていなかったようです。
歯ブラシが当たらない生え方をしている親知らずは治療してもまた虫歯になるので抜歯してもらいました。
歯科医師「下の親知らずは真横に倒れてるから、これは早めに抜いたほうがいい。
手前の歯にも悪影響だから絶対抜いたほうがいい。
個人差あるけど下の親知らずは、抜いたあと腫れたり痛むから覚悟しといてね。
あと左側は深いとこに埋まってるからね、骨も削るよ、神経に近いからしびれがでる可能性もあるよ、知ってると思うけど言っておくね。」
仕事中、患者さんの横で何度と同じような説明を聞いてきたのに、いざ自分のこととなると怖くなった私。
上も抜いたので、下も抜いてもらおうと思っていましたが、決心が揺らぎだしました。
「まだすぐ抜かなくていいかな〜痛くないし…また今度お願いします。」
そのまま数年が経ち…つわりで四六時中飴ばかり口にする時を経て…
育児に追われ、自分のことは後回し…
くたくたになり子供に添い寝しながらそのまま…気づけば朝
親知らずのあたりに違和感があると焦って念入りに磨いてみたり…
また時は過ぎ…
久しぶりの検診でそれはみつかります。
歯科医師「親知らずの手前の歯、虫歯になってるよ。
早く抜いといたらよかったのに。神経取らなきゃいけなくなるから早めに抜いたほうがいいよ!」
親知らずを抜いてもらうと…
抜くと決心してから10年以上の月日は過ぎ、抜歯してもらったら手前の歯の付け根のあたりに穴が…虫歯だ…悲しすぎる…。
しかも治療がしにくそうなところに、神経にも近いし虫歯の治療をするために何度か通院が必要になるというとても面倒なことに…。
親知らずが生えたらまずは歯科に受診されることをおすすめします。
自己判断でいつまでも放置すると私のように虫歯にしてしまうかもしれません…(^_^;)。
今ではとても後悔しています…いつかあの歯が痛みだすのではないかと。
親知らず適正に生えないことが多いですが全て抜かないといけないわけではありません。
例えば、手前の奥歯などが抜けてしまった場合などはその部分を補うためのブリッジや入れ歯の土台に利用できるため、残しておいた方が良いこともあります。
抜いたほうがいい場合は、メリットとデメリットについて歯科医師にしっかり説明してもらい、どうしたらよいかを十分に相談されてから、抜く時期などを考慮してご自分で決断されるとよいと思います。
なかなか自分の時間をつくりにくい、なんだかバタバタする時期ってありますよね。
仕事、受験、出産、育児、介護…。
抜く必要のある親知らずは、自分に余裕のあるときを見定めて、できるだけ早めに抜いてもらったほうがいいと身を持って確信しました。
タイミングが合わない時は、いろいろ重なって時間がつくれず、どんどん後回しになるんですよね…。
歯だけではなく全身そうですが、症状がでた段階では結構悪くなっていることが多いです。
悪くなればそこに費やす時間やお金、労力が増します。
「クリーニングついでに親知らずチェックしてもらっとこ♪」くらいのかるい気持ちで検診にどうぞご来院くださいね。
投稿者 加藤歯科医院 歯科衛生士 M.M