「銀歯の下が虫歯になっていた…。」
特に40代以上の方へ
久しぶりに会った友達が
「銀歯が外れて10年ぶりに歯医者に行ったんよ!
中で虫歯になってるって言われてさ!
虫歯削ったら神経まで近いと言われてすごいショックなんだけど…。
銀歯の下で虫歯になるなんて、そんなことってあるの?
痛くもなんともなかったのに…。
前の治療した歯医者さんが虫歯を取り残したってこと?」
すごい勢いで話し出しました(^_^;)
確かに症状もなく過ごしていたのにいきなり大きな虫歯になっているといわれたら驚きますよね。
彼女が歯科に10年間受診していないときに、銀歯に何がおこっていたのでしょう…。
40代の8割が銀歯を所有しているそうです。銀歯がどのようなものなのかお話ししますね。
●銀色の詰め物やかぶせものは何でできている?
奥歯の治療で使われる銀色の詰め物や被せ物。
材料は金12%、パラジウム20%、あとは銀50%前後、銅20%前後、その他からなる合金です。
合金は硬く、歯の力が加わっても衝撃で割れるようなことはほとんどありません。
健康保険で作ることができるため費用もお手軽です。
国からの医療補助が可能な範囲は「健康目的において必要となる最低限の治療」です。
なので銀色で見た目が悪いなどそういうことは関係ないわけです。
※1980年まではアマルガム(水銀が含まれています)も詰め物に使われていました。
●あなたのお口の中の銀歯
虫歯を削り、型取りをして銀色の詰め物や被せ物をつくります。
それをセメント(接着剤)でくっつけます。
その後、銀歯はこのような環境におかれることになります。
銀色の詰め物や被せ物は常に水分(唾液)に触れ、熱いもの冷たいものいろんな飲食物と接触します。
硬いものを噛んだり、歯ぎしりなどで強い力がかかります。
そして詰め物や被せ物をつけているセメントも劣化していきます。
銀歯はなかなかの過酷な環境にさらされています。
何か起きそうですよね…。
●銀歯の下を大きな虫歯にしないためには変化に早めに気付くこと
日頃と「なにか違う」小さな変化も注意が必要です。思い当たることはありませんか?
✤舌触りが違う
✤フロスがささくれたり切れる
✤甘いものや冷たいもの熱いものが滲みる など
いろんな原因が銀歯を虫歯にします。
友達も定期検診に行っていたらここまで大きな虫歯にならずにすんでいたかもしれませんね(^_^)
とくにお口の中に詰め物や被せ物がある人は、1年に一度は検診をうけることをおすすめします。
●これから治療する方へ
シルバーアクセサリーが時が経つと酸化してくすみがかつてきますよね。
銀色の詰め物があんなに過酷な環境のお口の中に入っていることがあまり好ましくないように思いませんか?
先進国では日本だけなんですよ…銀歯。
健康保険では「最低限の治療」とお話しましたが、それ以外の材料を選択し詰め物や被せ物が作れることをご存知ですか?
セラミックや金といった材料です。
二次カリエスにもなりにくいので再治療のリスクが減ります。
見た目もきれい、汚れもつきにくいので歯を長くいい状態に保つことができます。
自費の材料なので、ご興味のある方はお気軽におたずねくださいね。
費用ですが参考までにお伝えすると月額にしたら約700円くらいです。
(セラミックの歯は一般的に10年は余裕でもつといわれています)
私が20000円でかけたパーマは二ヶ月くらいでとれました。
3000円の化粧水は3ヶ月くらいでなくなります。
自分の将来をイメージして、より豊かな生活を送るために必要な投資の優先順位を考えると、かなり意味のある材料だと個人的には思いました。
特に40代以降のみなさん。
お口の中の銀歯はいつ頃治療したものですか?
歯科で定期的に検診を受けていらっしゃる方は大丈夫だと思いますが、昔に治療してもらった銀歯がある方でしばらく受診されていないのであれば検診をおすすめします。
投稿者 加藤歯科医院 歯科衛生士 M.M